京都路を公開しました
京都の街を縦横に走る、名前のついた道をたどる情報サイト「京都路」を公開しました。寺社でも観光地でもなく、一本の道を単位に京都を眺めます。
京都路と書いて、きょうとみち。京都の通りを一本ずつ見ていくための場所です。
京都は、道で場所を言う街
京都を紹介するものの多くは、点を扱います。あの寺、あの店、あの庭。けれど京都で人が場所を伝えるとき、口をついて出るのは道の名前です。
「四条河原町」「烏丸御池」「堀川丸太町」。
どれも二本の道の名前を並べただけです。それだけで街のどこかが一点に定まる。こんな街は、そう多くありません。碁盤の目に道が引かれていて、その一本一本に名前がついていて、しかもその名前が生活の中で使われ続けている。京都では、道が住所の代わりに機能しています。
それなら、道そのものを見てみたい。一本の道が、どこから始まってどこで終わるのか。どれくらいの長さなのか。何本の道と交わるのか。なぜその名前なのか。京都路は、その問いに答えるために作りました。
通りごとのページ
一本の通りに、一枚のページがあります。
北端と南端、あるいは西端と東端がどこなのか。全長は何メートルか。どの通りと交わるのか。平安京の頃には何という名前の大路小路だったのか。いまの名前は何に由来するのか。歩くと何が見えるのか。
地図には実際の道筋が引いてあります。まっすぐに見える通りが途中で少し折れていたり、思っていたよりずっと南まで延びていたり。名前だけ知っていた道の、知らなかった姿が見えます。
いくつかの入口
通りは一本ずつ見てもいいし、まとめて眺めてもいい。そのための入口をいくつか用意しました。
- 東西の通り — 北から南へ並べた一覧。線の長さが、そのまま通りの長さになっています
- 南北の通り — 東から西へ並べた一覧
- 碁盤の目 — 通りが張っている範囲と交差点を一枚の図に描いたもの
- 数え歌 — 歌の順番と、実際の道の間隔をくらべる
- くらべる — 長い順、よく交わる道、平安京から続く道
- 読みもの — 碁盤の目の成り立ちや、住所の読み方についての記事
「上ル・下ル」がわかる街を、もう少し
京都の住所には「烏丸通四条上ル」のような書き方があります。烏丸通を四条から北へ行ったところ、という意味です。
この書き方が成立するのは、道に名前があり、その道がどちらへ延びているかを皆が共有しているからです。地図を見なくても、名前だけで位置が伝わる。長い時間をかけて育ってきた、街と人のあいだの共通言語のようなものだと思います。
京都路は、その共通言語を、地図とことばで確かめられる場所にしたいと思っています。京都に住んでいる人にも、たまに訪れる人にも、地図を眺めるのが好きなだけの人にも。